
映画『密偵(原題)』(監督:キム・ジウン)が俳優ソン・ガンホとコン・ユの初共演、そしてキム・ジウン監督の映画だというごとで、
最も期待される組合せを完成し期待を高めた。
4日ソウル、アプグジョンCGVで映画『密偵(原題)』(監督:キム・ジウン)の制作報告会を行った。
この場にはキム・ジウン監督を始め俳優ソン・ガンホ、コン・ユ、ハン・ジミン、オム・テグ、シン・ソンロクが参加した。
『密偵(原題)』は1920年代末、日本帝国の主要施設を破壊するために上海から京城(キョンソン、ソウルの旧称)に爆弾を搬入しようとする義烈団(ウィヨルダン)と、それを追う日本警察の間の息詰まる暗闘と懐柔、撹乱作戦を描いた映画である。
▲トロント・ベニス映画祭招待…海外から前もって認められた。『甘い人生』、『グッド・バッド・ウィアード』、『悪魔を見た』等の映画を通じて観客に強い印象を与えてきたキム・ジウン監督は、
『密偵(原題)』を通じてソン・ガンホとは『グッド・バッド・ウィアード』以来8年ぶりに再会し「日帝強占期のスパイ物」という新しいジャンルを作った。
特に『密偵(原題)』は第41回トロント国際映画祭のスペシャルプレゼンテーション部門に続き、第73回ベニス国際映画祭の非競争部門に公式招待されて、その作品性を前もって認められた。
キム・ジウン監督は「肩が重い」と「由緒ある世界4大映画祭だし、誰もが招待される映画祭ではないということも知っている。
招待された僕の映画すべてが素晴らしいとは思っていないが、招待されたのはうれしいと思う」と謙遜な態度を見せた。
それに続き『密偵(原題)』を制作するようになった背景について「ジャンルを言うと、スパイ物の映画をしたかった。韓国でスパイ物を作ろうとたら、どの時代を選んだ方がいいのか考えてみた。その結果、日帝強占期が一番適切な時代背景ではないかなと考えるようになった」と説明した。
特にソン・ガンホとの出会いが目立つ。ソン・ガンホは「キム・ジウン監督は映画デビュー以来、20年ぐらい一緒に仕事をしてきた映画の先輩または同志のような格別な人だ。独創的なキャラクターの創出能力等は他の追随を許さないほど素晴らしいと思う」と激賞しながら、楽しく撮影した当時のことを思い出した。
ソン・ガンホは現実の生存と愛国の大義の間で葛藤する朝鮮人日本警察、イ・ジョンチュルに扮して立体的なキャラクターを披露する予定だ。
義烈団長のジョン・チェサンの秘書で、核心女性義烈団員ヨン・ゲスンに扮して今までの役とは180度違うキャラクターを披露するハン・ジミンも「監督とたくさん話しながら、独立運動をする新女性としての強さと重さをいっぱい見せようとした」と伝えた。日本警察の橋本に扮したオム・テグも「『悪魔を見た』では端役として出演したが、6年ぶりにまたキム・ジウン監督と一緒に仕事するようになった」と嬉しい気持ちを表した。
キム・ウジンの幼馴染、チョ・フェリョン役を務めたシン・ソンロクも「監督の作品は男俳優たちがずっと繰り返してみるほどインスピレーションをもらう。監督が僕の公演を見に来てくれたし、オーディションを受けて合流するようになった」と映画に参加したことに対して格別な意味を伝えた。
▲ ソン・ガンホとコン・ユ、初共演で噴き出すエナジーソン・ガンホとコン・ユは映画『密偵(原題)』で初めて共演するようになった。この日、制作報告会の現場でソン・ガンホとコン・ユは似ているようなスーツ姿で仄々とした雰囲気を作った。
義烈団の新しいリーダー、キム・ウジン役を演じたコン・ユはソン・ガンホについて「先輩に対するファンタジーがあった。先輩と息を合わせるシーンが多かったけど、時代劇であるため今頃の言葉と違ってちょっと難しかった。ところで先輩は現場でずっと台詞を口ずさんでいてた。僕が撮影現場で見た先輩の姿はいつも一人で頑張って台詞を口ずさんでいる姿だ」と言った。
続いて「先輩と一緒に撮影をする前には、あんまり練習しなくてもカメラの前で即興に演技をするような存在だと思ったけど、現場で数限りなく台詞を繰り返している姿を見て自然に追いつくようになった。そして反省した。それから僕も頑張って台詞を口ずさんだ」と驚いた気持ちを明かした。
ソン・ガンホもこれに応じた。一緒に出演した男俳優たちと格別な調和を誇ったソン・ガンホは最近『釜山行き(原題)』で1000万排油即位を目の前にしているコン・ユを応援しながら「コン・ユがそんなに頑張ってたから、1000万も超えるのではないかと思っている。本当におめでとうございます」と伝え、愉快な雰囲気を作った。
それに続き「コン・ユは世界を眺める心性が清い。そのような思いを持つのは難しいことだけど、初印象から最も清いコン・ユの心性や魂が感じられた。どのような作品をしても本人の熱情が純粋に100%透過できる俳優ではないかなと思って微笑ましかった記憶がある」と褒め続けた。
ソン・ガンホは「『密偵(原題)』が観客の皆さんに面白く近づいていくことを願っているが、その内面には熾烈に生きていた方々の人生がある。これを映画を通じて感じる大事な時間になれたら嬉しい」と願いを伝えた。キム・ジウン監督は「『密偵(原題)はものすごく興味津々なスパイアクション映画だ。そのようなスパイ映画が持っているムードとサスペンス、そしてサスペンスを作り出した俳優の皆さんの公演と熱演の競演があるのでそれを楽しんでいただきたい」と言いつけて、作品に対する期待を高めた。
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